仮想空間

高原列車が走ったの仮想空間のレビュー・感想・評価

高原列車が走った(1984年製作の映画)
3.1
他のレビュアーが指摘しているように正しいタイトルは『高原に列車が走った』である。
ウルトラシリーズや東映不思議シリーズを和多く手がけた佐伯監督らしく、ポップで明快な演出だった(ウルトラマンタロウのソフビが出てきたが一種のオマージュだろう)。ただ、作品の主題が組合運動というかなーり地味なものだったためにその色を消すべく無理やり青春モノにしようとしていてちぐはぐで木に竹を接いだような構成に。
東映東京撮影所作品出演俳優の同窓会のようなキャスティングは面白かった(室田日出男と石丸謙二郎の名演にはグッときた)。
「遅いインターネット」という評論サイトである方が『ウルトラシリーズ』にはTV特有の忘れっぽさがあると指摘していたのを思い出したが、この映画にもそうした忘れっぽさを感じる部分が多々あった。
仮想空間

仮想空間