朧気sumire

トマシーナの三つの生命の朧気sumireのレビュー・感想・評価

トマシーナの三つの生命(1963年製作の映画)
3.9
ディズニーの実写映画。
CGとかメジャーじゃなかった時代だからこその映像表現はもう今じゃ見られない独特の雰囲気があって素敵。
とくに猫のトマシーナが天国に行ってさまよう辺りはファンタジックで見惚れる。メリーポピンズみたい。
そしてこの猫のトマシーナが本っ当にキュート。猫好きにはたまらない。ネズミが出てくるのを巣穴の前でじっと待ってるところとか可愛い。そしてトマシーナ視点のナレーションも大人っぽくて上品な女性の声なのがまた原作のイメージ通りで嬉しい。

ただ猫のトマシーナは語り部で、主役はあくまで人間のように感じた。
重症を負ったトマシーナを安楽死させた獣医師マクデューイとその事で父親に心を閉ざす娘のメリーを中心に親子愛、動物愛、ファンタジー、冒険、魔女とディズニーらしい要素がいっぱい詰まってる。ここまでディズニーっぽいと安心感を覚える…😊

猫好きには絶対オススメできるけど日本ではDVDはおろかVHSも無さそうなのが残念…。
原作者はポール・ギャリコ。大好きな映画ポセイドン・アドベンチャーと原作者が同じで小説も読んだことあったが、まさか映画化されてるとは思わなかった。
祖父が録画していたビデオを見つけて視聴。
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