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月夜の傘のlingmudayanのレビュー・感想・評価

月夜の傘(1955年製作の映画)
3.5
田中絹代、轟夕起子、新珠三千代、坪内美詠子の4人は文字通り井戸端で洗濯をしながら、あるいは轟の家の軒先でお茶を飲んだりしながら会議をする。そこでは各家庭のプライベートな事情、新珠に一目惚れした大学生、東山千栄子の家にあるピアノを共同で買うことなどが話題に上る。これもある種のシスターフッドと呼べるのではないだろうか。
雨と傘が印象的な作品でもある。ラストの田中と宇野重吉はもちろん、新珠と彼女に一目惚れした大学生、坪内と見合いをした伊藤雄之助(写真で登場する場面では笑いが起きていた)の話を駆動するのはいずれも雨と傘だった。
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