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銭形平次捕物控 美人鮫のrumblefishのレビュー・感想・評価

銭形平次捕物控 美人鮫(1961年製作の映画)
3.8
長谷川一夫版、最終作。
人身売買に麻薬の輸入の巻。

八五郎は船越英二。くねくねしてます。
また「美人蜘蛛」のコメディ路線がやや大人しくなっているのが嬉しい。

江戸での女性誘拐、麻薬のまん延を追う平次と八五郎が寺で遺体を発見したところ、寺社奉行の管轄を犯しているとして牢に入れられてしまう。寺社奉行、他の作品でもあったけど、ロクなことしよらん。

笹野の一存で牢を出た平次は、犯人一味の祐天丸という船を追って大坂から長崎へ。ラストにふさわしくスケールがでかい。

ラスボスはこれまでにない大物。
最後、助けた女性たちが駕籠に乗って笑顔で長崎から江戸に向かうのだが、時間も金もめちゃめちゃかかるやろ。

このシリーズ、まず往年の俳優たちの活き活きとした演技が見られて楽しかった。また、セットやロケ地に趣があって、歴史的な価値のある映像だと思った。