IIDA

悪魔の追跡のIIDAのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔の追跡(1975年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

カーチェイス目当てに購入したけど内容は集団ストーカーの教科書だった。
これはオカルトホラーじゃない。
今も世界でこの日本でも存在している一般市民を装った集団ストーカーの実話を題材にしている。
監督にそのつもりはなかったかもしれないけど多分かならずこれはモデルとなる事例をどこかで知って描いているはず。
だってあまりにも集団ストーカー被害20年以上の私の実体験と同じだから。
わかりやすい例を出すなら日本では北海道の旭川市中学生凍死事件。
犯人が誰ひとり捕まらず風化しかかっているけどあれはこの作品に登場する住人達が主人公達にしようとしている集団殺人と同じ集団ストーカーによる事件だよ。それと創価の仏敵リンチ。
ただ追跡するだけでなく女性を凝視したり(これは若くて繊細な女性に効果がある嫌がらせ方法)車を壊して侵入毒蛇を仕込んだり飼い犬を惨殺して吊るしたり…ドンピシャ集団ストーカーのターゲットを精神的に追い詰めていく手法。マニュアル通りでした。
70年代にこれだけ的確な集団ストーカーをわかるひとにだけわかるようにオカルトホラーの形を借りて世に送り出してる名監督がいたことに大きな勇気を貰いました。
スクールバスを使った子供を使う集ストもここにしっかりと描かれていて完璧すぎた。
この作品はバッドエンドだけど公にするのはタブーの集団ストーカー題材を描くにはこれが限界だろう。
ラスト火に取り囲まれた時、どうするかを考えた。
ただ諦めて殺られる?
脅えたまま連中を喜ばせる?
どうしたら殺人を告発する正義を達成出来たかな?
見ないふりのまま、もしくは連中の仲間になって自分の子供達にも強いるの?
…!
私なら…って考えるきっかけになる名作。
宮崎駿監督の最新作「君はどう生きるか」と同じだと思う。
最後主人公達が死んだところまでは描かれてなかったからもしかしたら切り抜けたかもしれない。
でも、集団ストーカーの存在や実態知らないとただただ恐怖するだけだと思う。
だから、この映画は形や手口、時代こそ違えど本当にあることなんだよ!と声を大にして伝えておきたい。
旭川凍死事件の被害者の方のご冥福をお祈りするとともに、今も世界の…ううん、この日本のどこかで集団ストーカーに悪魔の追跡されながらも人生を走り抜いている全ての仲間たちへ。最後まで自分を信じて人生を生き抜きましょう!

噂のカーチェイスも最高でした😭👏✨

私は字幕版がしっくりきたけど吹き替えが山田康雄さんと羽佐間道夫さんコンビで耳福🥰🥰
IIDA

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