amin

悪魔の追跡のaminのレビュー・感想・評価

悪魔の追跡(1975年製作の映画)
3.9
なんと言っても、あの「木」が良いね。
アメリカの田舎を車で移動していると本当にあんな感じで、なんかあっても助けが呼べる感じではない。『激突!』や『突破口!』に並ぶ田舎道のサスペンスを上手くやってると思った。
入る店の連中が全部敵なのではないかという疑心の描き方は、おそらく最近の映画『ザ・ハント』に影響を与えているような気がした。
同時上映の『恐怖の報酬』もそうだけど、あのラストが良いね。
カーチェイスが地味という意見もあるが、ホントに転がって燃えてるから、あのようになるんだと思う。だからあれでいい。四輪のセダンで、片輪走行してるの久しぶりにすげぇいいなぁと思った。
プールのシーンの周りの視線も良かった。視線で追い込む感じは、『ローズマリーの赤ちゃん』だったね。
序盤のバイクレースシーンが映画の割に長尺で、結局ほとんど機能しないで終わっているのが残念、、と言いたいところだけれど、あの一見不要とも思えるバイクレースシーンが、この映画にいい意味でのB級映画感を漂わせているのかもしれない。
夜の一番長い、冬至の夜にこの映画を観られて良かった。
amin

amin