トテイク

パリ、テキサスのトテイクのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.8
テキサスの空間とただ一人歩き続ける人。妄想、空想と現実の狭間を行き来するイメージ。幼い彼にとっては遥か昔銀河の彼方での出来事。宇宙船があればそこに行けるのかもしれない。宇宙の玄関口のヒューストン。そこで出会い。またこの真空の空の中へそれぞれ散らばってゆく。ここではないどこか、かつてあった場所なのか新しい場所なのか。心の中にいる。死んでいるという自覚はどこからくるのか、頭の中にいるその人は食べて歩いて、生活する。
パーフェクトデイズの主人公はこのトラビスの将来の姿なのかもしれない。
安全地帯はどこにあるのか、それを見出して、静かに落ち着ける場所で、時折、過去のことを思いながら暮らしていければ良い。
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