パリ、テキサスの作品情報・感想・評価・動画配信

「パリ、テキサス」に投稿された感想・評価

ヴェンダースの最高傑作として称され、またロード・ムービーの代名詞でもある本作。言わずもがな素晴らしい作品なのだが、一つの作品として考えると実に不思議な作品でもある。美しい情景とアイコニックなヒロイン、そしてライ・クーダーの哀愁漂う劇伴と、各要素に頼りすぎている感は否めないが、それでもシーンの単位では何度も後に思い出してしまうほどの素晴らしさであったのだ。
ARS

ARSの感想・評価

3.0
ナスターシャキンスキーが美しすぎて目が離せなかった。すっかりファンになってしまったな。あとハリーディーンスタントン、ラッキー観た時も思ったけどカウボーイファッションがめっちゃ似合う。
トラヴィスの様な生き方してるキャラクターって他の映画でもよく出てくるけど個人的にこうゆう類の人間は(母親でも父親でも)自分のことしか考えてないクソッタレとしか思えんし、ウォルトとアンの扱いがまるで捨て駒の様で不憫で仕方なかった。ハンターは全く悪くないんだけど、何度親に捨てられてもウォルトとアンの元を離れトラヴィスとジェーンについていくあたり、子どもが本能的に肉親の愛情を求めてしまうのってある意味残酷な仕打ちでもあるんだなと思った…。
そんな感じで全編通して1ミリも感動しなかったしむしろどこが良いんか全くわからんかったけどナスターシャキンスキーがあまりにもゲロマブだったからナスターシャキンスキーに免じてのこのスコアっスね。
4年ぶりの観賞。心地良さと「なんでなんだよ!」が半々。背中ぱっくりセーターのナスターシャ・キンスキーは出てきただけでドキドキする。この「なんでなんだよ!」が何度も観たくなる原因なんだろうな。洒落たこと言いたい。けど言えない。ただただ好きです。
タキ

タキの感想・評価

2.9
マジックミラーを使ったカメラワークや沈黙から饒舌に至る展開とか映画を撮る側の人たちには面白いところがたくさんあるのはわかる。ただちいさな息子を捨てて自分勝手に4年間生きてきた夫婦の言い訳を延々聞くのはなかなか辛い。
「君はママと生きろ。
きみたちを引き離したのは僕だ。
僕が君たちを一緒にしなければならない。
僕は一緒に生きられない。
過去の傷がぬぐえないままだから。
どうしてもダメなんだ
また出かけてしまうことが怖い。
自分が発見するものが怖い。
それに立ち向かわないことがもっと怖い。」とはトラヴィスの言。
ラスト、トラヴィスは息子には父親ヅラしたいが一緒にいられないと言って母親に押しつけてまた旅に出るのだった。なんちゅう話か。男性(産む性ではないという意味で)が好きそうな話ではあるが。
「ムリだった。自分がなにもしてやれないとわかって。虚しさを埋める代償にしたくなかった。」
息子のハンターを夫の弟宅の前に置き去りにした妻の言い訳がコレで、この言い訳を聞いて息子を預けるにいたるというのはもう想像を絶する思考回路で私には理解はできないけれど、強烈な自己愛を他者への愛と思い込んでいる男のどうしようもなさからの行動だったといえば納得できる。
3歳から甥を我が子のように育ててきた弟夫婦のことを考えると気の毒すぎて気分が落ち込む。なんの説明もなく押し付けられてなんの説明もなく取り上げられて、バカにしすぎじゃないか。
 最高の映画でした。

4年間失踪していた男トラヴィスが息子と再会し、絆を深めていく。やがて生き別れた妻を探しにいくが…

ヴィムヴェンダース監督は「ベルリン天使の詩」が微妙で距離を置いていたが本作を観て、ただ者ではないと思いました。

この映画ではマジックアワーを初め映像が美しい。特に鏡が象徴的に使われており人物の心情や距離感を表現している。

そして終盤のマジックミラーでの妻との再会のシーン。なぜ主人公トラヴィスが4年間失踪していたのか?明確な理由が出てこないがここで少しだけ分かる。

主にストーリーはトラヴィスと息子ハンターの親子の物語でとてもいとおしく感動できる。ロードムービーの傑作です。
そしてラストシーンで彼が決断したことの意味。それを観てほしいです。
GON

GONの感想・評価

4.2
深夜に物静かなロードムービーなんか見るもんじゃない!そのせいで寝落ちして2日に分けて見る羽目になってしまった!
というわけで前半の内容あんま覚えてないのでそこは他の人のレビュー見といてください()
僕は後半の内容だけ担当させてもらいます(・ω・)ゞ

鑑賞前はてっきりオシャレ映画とばかり思っていたこの作品。でも本当はめーーちゃめちゃ優しくて、切ない静かな愛に溢れたロードムービーなんですよ…
序盤は兄弟、中盤までは父子の関係を描いて終盤からは夫婦の関係を描くんですが、最も印象に残ったのは夫婦の関係を掘り下げたラスト40分でした。
本作品のジャケットにも載ってるナスターシャ・キンスキー、この女優さんはそのラスト40分しか出てこないんですけど、存在感がとんでもなくて! 彼女が画面に出てきた瞬間に作品の雰囲気が一変して、中盤までとは別の映画になっちまったんじゃねぇかと勘違いしそうになったほど。
そして彼女の登場シーンに衝撃を受けてからの2人がマジックミラー越しに会話するシーンが素晴らしい!
顔が見えないせいで想いがストレートに届かないもどかしさ、そして”過去の傷”の残酷さに胸が締め付けられて余裕綽々で感情移入してしまいました(涙ぐんだ事は内緒(^x^))
そしてマジックミラーのシーンが終わったあとにナスターシャ・キンスキー演じる女性が自身の息子であるハンターに会いに行くんですが、無言で優しくハグするハンター君ズルい( ᵒ̴̶̷̥́_ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) 面と向かって感情を伝える時に言葉なんか要らないんだよなぁ…
終盤は素晴らしいシーンが沢山あって見応え抜群でした。鑑賞後の余韻凄いなこれ…
ヴィム・ヴェンダース作品初めて見たけど当たり引いたかもしれない。
sakurasaku

sakurasakuの感想・評価

3.0
とても静かな映画だった。映画上級者向けかもしれない…もっと沢山映画を観てから観た方が良かったかも。
産みの親と育ての親、その子どもの話。そして離れ離れになってしまった男女の話。登場人物の心情が丁寧に描かれている。単純なハッピーエンドじゃないところが良かった。大人向けだと思う。
ライクーダーはまじ最高や。親子3人陸奥まじつく結ばれるみたいな終わり方じゃなくてよかった。
何かを手に入れることに対する喜びと、それを失うことに対する恐れ。コインの表裏と同じや。手に入れることって、実は恐ろしいことなんや。だから、何かを手に入れる時には、相応の覚悟が求められる。
トラヴィスの生き方には共感するなあ。ふと何もないところへ逃げ出したくなって、それを実行せずにはいられなくなる時が俺にも必ず来ると思うから。
空が本当に広く感じる撮り方で

枯れた植物と砂漠が相まって

トラヴィスの虚無感が

自然を通じた視覚効果で伝わる
シャル

シャルの感想・評価

3.5
何度か挫折して観切った
鏡越しの対面は観入る
どよんとしたギターの音楽
再会ラストシーンに言葉はいらない
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