かすとり体力さんの映画レビュー・感想・評価

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.7

『モテキ』『バクマン。』等の大根仁監督作品。

このインパクト全フリのタイトルにより前々から気になっていたが、最近色々なところで「自我確立模索系青春映画」(?:←私が勝手にそう名付けただけ)の一つとし
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.3

ウェス・アンダーソン監督最新作。

結論から言うと、すいません、さすがにこれはないかなー。

フラットに退屈でおもんなかったです。

前作の『フレンチ・ディスパッチ』のレビューの中で、私は最近の同監督
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』ともに最高だったグレタ・ガーウィグ監督作品。

当初本作を知ったときは「また何か変なイロモノ映画出て来たなー」くらいに思っていたが、監督がグレタ・ガ
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

あまり評判になっている感じも無かったと思うんだけれど、アマプラで配信され始め、レビューを読むとなかなかに評判が良さそうだったので鑑賞。

結果、めっっっっちゃ良かった!!
なんこれ。もう少し話題になっ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.7

嵐の二宮君主演という時点で少し色眼鏡で眺めていたが(二宮君は好きだけど)、なかなかに評判が良さそうだったので鑑賞。

戦後のシベリア抑留を舞台とした作品。

作品への総評としては、上記のテーマから想像
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

吉田恵輔監督作品。
私、本作を同監督の結構初期の作品と勘違いしていたけれど、比較的新しいのな。
『空白』の2つ前か。

本作を鑑賞して改めて思ったけど、やっぱ吉田監督すげぇわ。

「人間のイヤなところ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.5

カルト映画としてよく名前を目にしていたが、ついに鑑賞。

アリ・アスター監督が『ミッドサマー』の参考にしたとも言われる、孤立した集落でのカルト宗教もの。

『ミッドサマー』を通過している今の目線で見る
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

ヨルゴス・ランティモス監督作品。

本年、同監督の『聖なる鹿殺し』を鑑賞し心に深い爪痕を残されたのがあり、本作のタイトルだけ観て「あんな作品撮った人が、こんなヒューマン・コメディー的な映画撮れるのね」
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

韓国産アクション・パニックムービー。

ジャンル映画としては、ほぼ満点の仕上がりだと思う。

航空パニック×パンデミック・パニックと2つの要素があるけれど、両方ともちゃんと怖く描けていたのがパニックム
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

3.7

いつの間にやら大ファンとなってしまった『コワスギ』シリーズ最終章。

前作が『アヴェンジャーズ/インフィニティ・ウォー」的な終わり方をしていたので、
「早く続きを観せてくれー!!」となっていたもの。
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

深田晃司監督作品初挑戦。

「今年ベスト級」といった評価を多数目にして気になっていたが、ついにレンタル開始につきすぐさま鑑賞。

結論から言うと、序盤から終盤にかけては「う~んムズい。これは果たして良
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アシュラ(2016年製作の映画)

3.9

また韓国映画の力量をまざまざと見せつけられた・・・。

簡単に言うと、北野武監督作品『アウトレイジ』の登場人物を極悪市長、極悪役人、極悪警察、極悪検事等に置き換えた上で、その極悪度をエクストリーム方向
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

とにかく「静謐」というフレーズが似合う映画。

もはやアンビエント・ミュージックならぬアンビエント・ムービーと呼んでも良いようなレベルで、観賞者側の世界と映画内の世界が干渉し合わず、同時並行で存在する
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.0

いや〜、前評判に違わず、これは素晴らしい!

真っ直ぐでキラッキラしたクズ男が、真っ直ぐでキラッキラしながらクズなことをする話。

しかも。
普通こういう作品って、クズ男が最後に若干なりとも人間的成長
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.7

「上の句」が大傑作だったの早速「下の句」を。

上の句の興奮を覚えたまま見ると、どうしても前半が暗い!

広瀬すずの良さは、どちらかというと彼女がポジティティを発揮しているときのほうがより目立つと思う
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

面白かった!

まずもって、お馬鹿男子高校生がうだるような夏の空気の中わちゃわちゃする、その雰囲気が良い。

「気だるいけど楽しくて、そしてどこか切ない」っていう「夏」という季節が持つ特徴を完璧に描写
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.9

「映画ってこういうので良いんだよ」系の超優良案件。めっちゃ良い。

やっぱ押さえるところを押さえたヒューマン・コメディーって、ほんと映画体験としての満足度が高い。

まずあらすじを見てほしい。
「デジ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.7

シャマラン監督最新作。
なかなかに微妙な評判が流れてきていたのでおっかなびっくり観たけど、いえ、全然そんなに悪くなかったです。

というか、私自身が全くシャマラニストではなく、これまでの作品も「なんか
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

新時代のヒーロー映画としてめちゃくちゃよく出来ていて、しっかり面白くはあった。
(という、奥歯にものが挟まったような言い方になる理由は後述・・・)

良かった点。
個人的な嗜好としてヒーローの能力が単
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.8

コワスギシリーズ初の劇場版!

前々から言っている通り私は本作のファンにつき、フラットなレビューは不可能。

正直、低品質な作品を見せられたと仮定しても、登場人物のこと好きになりすぎちゃってて冷静な判
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

金子勇氏の開発によるP2P技術を用いたファイル共有ソフト『Winny』をめぐった冤罪事件「Winny事件」を描いた作品。(Wikiを参照)

Winnyと言えば私が大学在学中に静かに流行っていた記憶が
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.7

『ライトハウス』『ノースマン』のロバート・エガース監督作品。
幼き日のアニャ・テイラー・ジョイが登場していることでも良く名を目にするもの。

とにかくもう救いがない話だし、あらすじを読んだ時点でそれは
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.2

アホほど面白い!!
今年観た映画のトップ10とかには余裕で入ってきそう。

「恋愛」を軸としたドタバタ・ヒューマンコメディ。

「恋愛」というものが本来的に持つ「良くも悪くも人の心を惑わせ、思いもかけ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

『ブックスマート』のオリヴィア・ワイルド監督の最新作。

前作からするとこれまたえらいジャンルを振り切ってきたなという印象。
『ブックスマート』の次にサイコスリラー作品を作るのすご。。

作品前半、一
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ熱量の高いレビューを多数拝読し、前々から目をつけていたもの。

鑑賞した結果、大納得。
音楽のライブシーンを、その熱量をフルパッケージしてここまで描き切った作品を私は知らない。

まず、「
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.1

評判の高さから前から気になっていたもの。

観てみて納得。最っ高やないかい。

いわゆる「青春スポーツもの」的なジャンルものだけど、このジャンルなら満点でもこれくらいだよねー、みたいな安易な想像を遥か
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

『ボーダー 二つの世界』のアリ・アッバシ監督最新作。

当該作品が、賛否はともあれ観た者に激烈な印象を残すことは間違いない衝撃作品だったため、本作にも期待大。

なお、私は『ボーダー』については「お前
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

青春映画の新たな傑作誕生。

『バービー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督作品。

カリフォルニア州の田舎街サクラメントでニューヨークの大学への進学を夢見
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.7

友人から「これめっちゃ面白いよ」とお勧めされ、とりあえず前作を鑑賞。

そちらは普遍的というよりもエポックメイキング系の作品ということもあり、今見たらそこまでの面白さは感じられなかった。

ということ
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.9

シリーズ5作目。もはや本シリーズの鑑賞は自分へのご褒美の位置付けになっている。

前作の「トイレの花子さん」が「モキュメンタリーホラーの文脈でタイムリープをワンカットで描く」というえげつないことにチャ
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

非常に丁寧に作られた映画、という印象。

かなりドキュメンタリーな撮り方(演出)をしているけど、それが違和感なく馴染むレベルで人間描写がリアル。
(だからこそ金貸しの描き方だけが異様にステレオタイプで
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

すんごい受け止めが難しいけれど、圧倒的な何かを秘めていることは間違いない、そんな作品。

受け止めが難しい大きな理由として、本作で語られていることが「良きこと」なのかどうか判然としない、というのがある
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.8

チープ&おふざけ&エクセレント!!
面白い!!

オフィシャルなジャンル設定は「SFゴアスプラッターヒーローアドベンチャー」。
うん。まぁ確かに笑

特筆すべきは2点。

まず、女性主人公ミミのキャラ
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テリファー(2016年製作の映画)

3.6

スラッシャー・スリラー?
とにかくゴア描写全推しの作品。

先日、結構酔っ払った状態で2時間弱の時間を潰す必要があり、なんか観る映画ないかなーと思っていたときに、これだ!と思いついたのが本作。

結果
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.4

三谷幸喜の映画監督デビュー作。

私、映画の三谷作品はあんまり好きでないんだけれど、本作は別格。

生放送ラジオドラマの収録スタジオを舞台に、癖の強い登場人物が引き起こすドタバタ劇を描いた、スクリュー
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

相変わらずアニメーション表現がすんごい綺麗(今更だけど…)。
これだけで観る価値あり。

また、東日本大震災を扱った作品ということで、まずここに手を出す新海誠監督、勇気あるよな。

取扱い方に賛否はあ
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