このレビューはネタバレを含みます
ちびごんが人里(?)で暮らす様子を丁寧に描いていると思ったら、どうりで……って感じだ
映画全体の尺のラスト3分でこの展開
劇場で観たキッズはきっと拍子抜けしてママに「大人」の意味を問うただろうな……潔く儚いストーリーだった
これ以外のラストだったらこの物語を陳腐なものにしただろうと思うから、きっとこのラストが一番良かったんだと思う
学校での日々は、将来守るべき民草たち、育むべき文化的な営み、そしてアンパンマンとの出会いが愛と勇気を教えてくれたはずだ
だからやっぱりインパクトのある佳境を描いて盛り上げるというよりは、その手前の過程をじっくり丁寧に描いた脚本は賞賛に値する
ちびごんはきっと今日もアンパンマンの世界に雨を降らせているよ
そう考えたら雨が降ったエピソードのエンドロールにちびごんがいたっていいくらい
良い映画だった