COZY922

奇跡のシンフォニーのCOZY922のネタバレレビュー・内容・結末

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

泣く気満々で借りたのに全く泣けなかった。『奇跡の』シンフォニーなので最初から奇跡的なお話 = ファンタジーだとわかってはいるんだけど、それを差し引いてもあまりにもあり得なさ過ぎる予定調和的な展開で入り込めなかったです、音楽や子役が良かっただけにすごく残念、、。

絶対音感を持つ人はいると思うけれど、楽譜を見たことも楽器に触れたこともないのに、見たその日にいきなりパイプオルガンやギターで天才的な演奏ができるのはいくらなんでも行き過ぎかと。絶対音感があったとしても指の動きは いきなりは無理だろうに全く練習のれの字も無く弾けるという時点で、理屈で考える以前に気持ちが付いていかず冷めてしまいました。。

仮にそれも遺伝だとしても、最後の展開はさすがにもう少し工夫してほしかった。音楽というつながりがあるとはいえ、11年も経っていて、広いアメリカで、3人が同じ日に同じ場所に吸い寄せられるようにって、、。

多分、これが完全なるファンタジーで、シンデレラのフェアリーゴッドマザーみたいな存在が現れてとか、ナルニアのように違う世界に足を踏み入れたというのならファンタジーとして素直に受け止められたと思うし、リアルっぽいドラマ仕立てにするのならせめてもう少し自然な設定だったらおそらくめちゃくちゃ感動したと思う。

子役の男の子がとても可愛くて瞳がキラキラしていて印象的なのと、この子が、雨音・ドアの軋み・靴音など何を聞いても音楽に聞こえるという映画前半の描写、それに、公園での父親と一緒にギターを弾くシーンはとても好きでした。
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