らか

伏 鉄砲娘の捕物帳のらかのネタバレレビュー・内容・結末

伏 鉄砲娘の捕物帳(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人外の最後の生き残りとそれを狩る猟師の娘のラブストーリー。あそこからのハッピーエンドは予想できなかった。女らしいとかじゃなく、素直に生きること。
人間の魂食べなくても生きていけるのかー?と納得したようなしないようなとこある。遠距離で手紙のやり取りで終わるがそれが一番いいのかも。
主人公の兄や長屋の住人達が助けてくれるところ熱かった。描写は少ないけど、行間で主人公の狩への想い、伏の存在、恋心を描いているし周りの人間が共有できてるのが上手い。狩で殺すのでなく相子にしろ、という兄や主人公の獲物だから横槍させない住人達。
伏に食べたくなったら私を食べていい、好きだと伝える主人公の真っ直ぐさとても良かった。
最後に滝沢馬琴から孫へ伏の物語が引き継がれていく(それが本作であり八犬伝贋作)空想と現実行き来するのは簡単ではない〜という重みのある作家の言葉が印象的。
らか

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