フレディがブラックジョーク連発するキャラになったのはこの辺からなのね。
エッシャーの騙し絵の様なクライマックスのセットを筆頭に今回は美術に気合いが入っていて素晴らしい。
このシリーズは回を追うごとに予算が増えていってるのが目に見えて分かり、どんどん豪華になっていく画面を見ているだけでも楽しい。これぞアメリカンドリーム。
ただドラマパートは教科書通りに腰を据えて撮られているのにフレディの殺人パートはハイテンションに演出されており、その落差が珍妙な味わいを生んでいる。どことなく悪ノリしてるときの原田眞人作品の様な印象。
深い青みの掛かった画面と身体を伝う手が肌の柔らかさを強調する冒頭のベッドシーンの艶かしさが一番印象的。「妊娠」が鍵となる作品でそこを外さないのは偉い。
監督は後に『プレデター2』を撮るスティーヴン・ホプキンス。
…ただ連日シリーズを一気見してるせいもありそろそろマンネリ感は出てきた。