「あれもこれもと、人は皆思う様にならないと腹が立って愚かなことをしてしまう」
私の事です、それ🙋🏻♂️
欲を捨て、ただ座る。
誰の中にも仏様がいて、欲がその仏様を見えなくしてしまうのだなぁと思い知らされました。
その事を月にたとえ、その姿を隠しても月はそこにあるなんてとても胸を打つ言葉でした。禅ZENの世界のなんと美しい事。
春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえて冷しかりけり。あるがまま…
荒廃し、皆んな自分の事だけで一杯いっぱいになってる時代に、凛として、ブレずに人としてのありようを示す禅僧たちがとてもカッコ良かったです。
まるで泥の中に咲く蓮の花の如く…
優しい気持ちになり、心洗われる大作。
ラスト近く、庵の中で組んでいる手の中に仏様が居ると教えられた小さな女の子が組み手を変えて注意されると、「雨が降っているので…」なんて優しく仏様を守る気持ちに自然と涙がこぼれました。
とても大きなスケール感で、乱れた世の中に清らかに生き抜いた美しい人達の物語。
紅一点、内田有紀さんの熱演がとても強く印象に残っています。
うーん、背筋を伸ばしてしっかり前を見て進んでいかねば…