マイケルディノッゾ

華麗なる激情のマイケルディノッゾのレビュー・感想・評価

華麗なる激情(1964年製作の映画)
4.0
NHK BS プレミアム 録画
intermissionあり。

この映画で描かれている教皇は聖人君主ではなく横暴な独裁者。
おまけにケチ。
現代の教皇みたいに、平和なんて訴えない。
宗教のトップというより、
ローマの国王みたいなもんだから、好戦的。

こういう人に「神の名のもとに」とか言われちゃって
振り回されちゃうミケランジェロが不憫。
チャールトン・ヘストンがその不憫さをよく表現していると思う。

教会も重要なパトロンのひとつではあるんでしょうけど、
教皇の言うこと聞かないと杖で打つとか
人間として未熟な教皇様でした。

よくいえば人間的なんでしょうけど
聖職者としてはどーなんだ? と思う。

政教分離というのは大事なことなんだなと思った。