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映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?のloserのレビュー・感想・評価

3.3
コロナ禍で家族と過ごす映画鑑賞。

娘は6歳にして歴代プリキュアの長編はほぼ全て見たというガチオタ。
娘が出来るまで自分もプリキュアを見たこと無かったので、初めて100%娘の影響をうけた作品がプリキュアで、自分の中でも特別なアニメ。

そんな自分が知る中で一番好きなプリキュアが、『ハートキャッチプリキュア』で、全プリキュアの中でもキュアマリンが推しです。 
(ハートキャッチはまだ全部見たことないけど)

マリンは現役人気モデルの姉を持つ子で、その為に顔も低い背も性格も姉と比べコンプレックスだらけなのに常に前向きな所に魅力があるのだが、わりとプリキュアの中でも破天荒キャラのようです。
またアニメも良くて、主人公のキュアブロッサムを始め、キュアサンシャインやキュアムーンライトなど全てのキャラクターも何かしらのコンプレックスを持つがそれを個性として前向きに捉えようとしているのが素晴らしい。
EDの歌詞に『ミスマッチもキャラのうち』という詞があり、とても良い詞だと思いました。

以前、何かの番組でプリキュアとヒーローを比べてその違いを分析していたが、ヒーロー(男性)は自分がヒーローとしての使命に悩みながら戦う姿を見せる事が多いのに対して、プリキュアは戦いに迷いが無いと言っていました。
確かに、ヒーローは戦いに意味を見つけるために悩みながら時に苦悩しその姿が格好良いと思うのだけれど、プリキュアは戦いの意味は『仲間が嫌がってる』『仲間を守る』などシンプルな事が多い。
自分が信頼する仲間にとっての敵は自分にとっても敵、敵は悪として思い切りインファイトで殴りにいく姿は格好いいし、解り易いので感情移入しやすい。

今作でもプリキュアは迷わず戦う!
戦う理由は大事な仲間が戦おうとしてるから、実にシンプルでなによりも強い信念を感じる。

また声優には全く詳しくないですが、この作品は先日亡くなった声優の藤原啓治さんが宿敵役を演じておりました、ラスボスでありながら影を感じさせ、最後は同情してしまう難しい役を上手に演じていました。スゴい演技力を持つ方だと思いました。
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