SERA

ブルースチールのSERAのネタバレレビュー・内容・結末

ブルースチール(1990年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

BSテレ東のシネマクラッシュで鑑賞。


正直ストーリーはガバガバ。
主人公は何度も似たような手で殺人犯に陥れられるし、それに対する警察側の捜査も稚拙で、お話の都合を感じざるを得ない。
そもそも、最初のスーパーマーケットの店員も
あんなにしっかり銃突き付けられてたのに「凶器は覚えてない」っておかしいだろ。

ただ、殺人犯が拾った銃の魔力に魅了されていく様の描き方と
主人公に歪んだ愛情を持って執着する理由がサイコっぽくて良かった。
女性警官である主人公が女性であるが故に職場・家庭で不当な扱いを受けたりするシーンが多かったのは、
初めは所謂ポリコレ的なテーマの表現なのかと思ったけど、
犯人と何ら変わらない「日常生活による多大なストレスを抱えた人間」って事を強調したかったからのように思えた。

最後はやや唐突で、あれ?これで終わり?と思ったけど、
復讐を遂げた虚しさと、殺人犯の「君と俺は同類(=人を射殺することに快感を覚える人種)」という言葉に実感を得てしまったが故の、絶望の表情を映したという感じかな。
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