全篇低調、恋バナでなかったことだけが救い
最初の方の葬儀場面で「んっ?」と怪訝な思いは生じていたが、度重なるどうでもいいエピソードの羅列の中にうずもれてしまった。
それが多部未華子の親友でもある転校した加藤ローズの弟との会話で「ああーっそういうことか」と理解。程なく全てが両人の口から各友人へ語られることになる・・・
と言うだけでは何のことか分からないと思うが、種明かしをするとかなりつまらなくなると思うのでここまで。
結局普通の恋バナではなかったという点で新鮮味が感じられたとは言える。
どうりで二人はどことなく似ていたわけだ。その意味ではキャスティングは成功でしょう。
高校行事80K歩行が軸になってそこに様々なエピソードをパッチワーク的に張り付ける手法。ではあるのだけれどそれらが学園祭レベルのものでしかないので、次第に視聴が苦痛になってくる。しかし四分の三を過ぎたくらいで上の「特殊事情」が明かされるので、そこで新鮮な息吹が生じ、全く低調平板なストーリーがラストだけ少し華やいだのは実に良いことだった。
総評二つ星
012007