theocatsさんの映画レビュー・感想・評価

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花様年華(2000年製作の映画)

3.6

1960年代香港舞台のW不倫ドラマという、別に見たくもないテーマ。
期待無しで見始めたら、これがなかなか映像と雰囲気でまんまと魅させられてしまった。

偶然隣の部屋に住まうことになった二組の夫婦だが、
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

2.8

うーん・・・これより先に見たリメイク犬童監督版はあまり芳しくない印象だったが、ストーリーもあらかた忘れているし、野村芳太郎監督ならさぞや見させてくれるだろうと期待は高かったのだが、さほどでもなかったね>>続きを読む

太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

3.0

旧ソ連生まれで、ソ連崩壊後はロシアでモスクワドキュメンタリ映画祭の会長も務める監督が、長期間の交渉の末北朝鮮で映像撮影することになった。
しかし、北朝鮮当局者は「真実」が映し出されることを許さず、「祖
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スピード(1994年製作の映画)

2.6

バスがジャンプする場面には「アホか!!」と楽しめないわけではなかった。(絶対トラック野郎を参考にしてるな笑)
それにデニスホッパーがキ○ガイ犯人として、こっちがやんや喝さいを送りたくなるような特上の悪
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被ばくの森から ~チェルノブイリの生態系~(2010年製作の映画)

4.0

フランス制作ドキュメンタリー

言わずと知れた原発爆破放射能汚染のとんでもない大災害を引き起こしたチェルノブイリ。
事故から20数年経過し各国科学者がそれぞれの分野で放射能関連の研究を継続している。
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ムーラン 美しき英雄(2020年製作の映画)

2.4

シリーズ物なのかよくわからないが、初ムーランがこれ。

うーん、まぁー脈絡がよく分からないからしょうがないかもしれないが、いきなり中途から見ても???ばかり。

もしかしたら中国人観客向け中華戦国時代
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岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)

3.7

岸和田は行ったことないし「だんじり祭り」で人が死んだとかニュースで耳にするくらい。
で、そんな岸和田のどうしようもない不良らのしゃれにならない喧嘩抗争と、彼らなりの色恋、人生模様を描いた群像劇。

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リトル・ブッダ(1993年製作の映画)

3.5

西欧のフィルターを通したチベット高僧生まれ変わりエピソードと「ブッダ伝説」

この映画だけでアジアの仏教的なるものが殆ど描かれているということは勿論なく、あくまでざっくりとした概要をエンタメ仕立てにし
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球形の荒野(1975年製作の映画)

1.2

エーッ!!これで終わりかよ・・・とぶつ切りの様なエンディングに呆気に取られてしまった。苦笑

最初の方、神社の記帳名簿に書かれているある名前の筆記体が、亡き父の筆記と似ているという事件導入エピソードが
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

3.8

日本統治時代の朝鮮。朝鮮語の使用を禁じ、日本語使用を押し付けられることに義憤を感じ、「朝鮮人による朝鮮語の辞書」を作ろうと奮闘する人たちがいた。
その動きを察知した日本の官憲は徹底的に妨害・弾圧し、暴
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

前作「この世界の片隅に」で描かれていなかったエピソードで綴る2時間50分の長尺アニメ。

ほのぼのメルヘン調のタッチは変わらず、空襲やら人間爆死やら凄惨な事象はあってもそれ程ショッキングというわけでは
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その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

3.4

何度となく手にとってはスルーしていたDVDだったけど、こういうドラマだったんだ・・・という感慨はあり。

子供の頃に阪神淡路大震災を経験し、程なく神戸を離れ15年経ち20代の大人となった男と女。
新幹
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

長野県野尻湖沿いの旅館に住まう20歳の娘。どうやら目的も定まらないモラトリアム「自分探し」状態のよう。
上京して職探しをすることになったみたいだけど、下宿先が葛飾区立石周辺の銭湯。
早速バイト先も決ま
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生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

2.3

パッケージ写真からは安出来の映画っぽい雰囲気プンプンながら、原発ジプシー絡みの文面に興味が高まる。
3.11後に原発関連を渉猟し、原発ジプシーのルポルタージュには末端作業員の酷い境遇に身を震わせたので
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私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

4.0

てっきり彼女の生涯を描いた再現ドラマかと思ったら、実際のオペラ、リサイタルなどの歌唱場面、テレビ映像、インタビュー、新聞記事などを再構成したドキュメンタリーでした。

オペラDVDはちょくちょく見るが
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天外者(2020年製作の映画)

2.8

五代友厚という幕末から明治にかけて経済界で名を挙げた人物の物語らしい。
恥ずかしながら全く知らない存在だったので、ざっくりとした概要ではあったけれど知ることができたのは良かった。

主役の三浦春馬はそ
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.0

これはまた小津映画には珍しいバイオレンスサスペンスホームドラマ。

ただ、BGMはいつもの小津流の軽快さなので、夫婦亀裂からの家庭内暴力からの不可解な”死”の場面は多少は緊張感がみなぎったものの、ちょ
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ハムレット(1964年製作の映画)

4.2

うーむ・・原作の香りを知らない人間であるが、見進めるほどに映像やセリフ回しに魅了され、「これは面白いのでは?」と感興も高まっていった。
西欧映画のハムレットやオフィーリアなどを見た記憶はあるが、豪華絢
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.4

まずマルクスには娘がいて、マルクス死後は「父の遺志を継いで」、労働者の地位向上、労働環境改善、児童労働禁止、女性社会進出の促進などの「社会主義的」活動に邁進したらしい。
しかし、男関係には恵まれず、妻
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台湾人生(2008年製作の映画)

4.0

台湾と言えば親日国というイメージだが、日本統治時代の第2次大戦中、日本人として学生時代を過ごし、或いは学徒動員され従軍などの体験を経て、日本敗戦後には中国大陸からの国民党支配下に置かれるに至る。

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男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984年製作の映画)

2.6

あまり好きではない寅さんシリーズ。
最後に見たのが何でいつなのかちょっと思い出せない位。
それなりの年を喰ってもしかしたらよさが分かるかなと思ったけど、まだ早いみたいだな。苦笑

とはいえ40年前の地
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この子を残して(1983年製作の映画)

3.8

まずはパッケージがモノクロ写真なのでカラー映像だったことに目を瞠らされる。

昭和20年8月9日長崎原爆投下前後の市民の有様を描いたドラマ。

もうこれはただただ沈痛な面持ちで映像を目で追うのみ。
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私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

3.1

心臓業でいつ死んでもおかしくないと診断された元教師のお婆ちゃん。
早速具合を悪くして入院。
疎遠となっていた息子も都会での仕事の合間に駆けつけ、病院から家へ運び込むが、仕事に追われすぐさまいなくなって
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

1.1

うーん…この映画酷くないですか?
と知人に聞きまくりたくなる出来具合。

2017年という時代に、よくもまぁこれだけベタベタベタグジュグジュグジュしている粘着メロドラマを作れたもんだと、呆れながらも感
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

2.7

邦画レガシー木下恵介監督のカラー映像による軽妙な喜劇。

ヒューマンドラマのみならずコメディにおいてもなかなかのセンスを披露していた木下監督ではあるが、本作品はちょっと微妙だな。苦笑

舞台が最初は分
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

2.9

夫を早くに亡くし、子供たちとも疎遠、一人病院と図書館通いが日課になっているような老女性の後ろ向き回顧的空想と、それに伴う「イリュージョン」が描かれたコメディ調ほのぼのドラマ。

うーん・・原作は知らな
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夏をゆく人々(2014年製作の映画)

2.2

現実から幻想へ・・・なのかね?

ロハスというかSDGsというか、イタリアトスカーナで自然農法的な養蜂を営んでいる一家。
夫婦二人に娘四人。零細家族経営で上の娘二人は大事な従業員。

仕事まみれで大変
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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

1.2

・・・完全な期待外れ・・・

幼少時に5億円の寄付で心臓移植をしたはいいが、「いい子」で居続けることに嫌気がさし、医学部希望も学力不足。いっそのこと自殺しようとするが、「五億稼いでから自殺しろ!」とい
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はじまりのみち(2013年製作の映画)

4.0

正直、木下啓介監督を知らない人には微妙な映画かもしれない。
しかし、木下作品に何らかの感銘を受けた者であれば、涙するまでいかなくとも構成や演出に新たなる感銘を受けることもあるかもしれない。

木下啓介
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柘榴坂の仇討(2014年製作の映画)

4.3

これは設定勝ち。
井伊直弼暗殺事件後、守護役の彦根藩侍が敵役を13年追い詰め続けたという話。

その間に元号は明治に変わり、もはやちょんまげ袴の侍は時代遅れの何物でもない。しかし、主君の命を奪った水戸
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.5

きむずかしい戦傷軍人(ではないんだが・・・)のお守り役を請け負った高校生が彼に振り回されながらも彼の心に触れ、人生の楽しさを教えられ、命を救い、逆に「救われる」というお話。

正直、中盤までは何のこと
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.8

過去にユージン・スミス写真「水俣病の娘と一緒に入浴する母親」を見て慟哭の涙を流した。
それが写真集だったか、雑誌の個別写真だったかは忘れたけれど・・

そんな経緯があったので、ジョニデ主演で映画化され
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.3

うーむ・・ラスボスの演技と存在感に拍子抜けしてしまい、彼が誰なのか最後まで気になってしまった・・・

と、上の件も含め総体的な感想はまずまずだったんではないでしょうか。
50周年アニバーサリーというこ
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.8

ヨーロッパでは「社員一人を解雇しボーナスを得るか、雇用継続でボーナスなしか」という投票を社員にさせることが普通なのか分からないが、そういう設定で解雇されそうになった女性社員が、投票の無効と再投票を経営>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

2.6

終盤はそこそこの緊迫感も、貨物列車暴走の発端が余りにも間抜けなヒューマンエラーすぎて初っ端から鼻白んでいたこともあり、「奇跡の大逆転」を見せられても挽回するまでには至らず。

それに、視聴途中「オカル
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