フィルム・ノワール屈指の秀作。
小さな町でガソリンスタンドを経営している元私立探偵のジェフ・ベイリー。ある日、彼のもとにカジノ経営者ウィットの使いが現れる。ウィットの待つタホ湖へ向かうことになったジェフは、その道中、恋人のアンに隠していた自らの過去を語り始める。
主人公が探偵という事もあって事件に巻き込まれた時に頭を使った探偵らしい場面もあったりと見応えはありましたが、一定線条に話が進んでいきインパクトが物足りなく感じる。ラストのアンとキッドの会話があってこその良作でした。
ロバート・ミッチャムの落ち着いたクールな雰囲気や薄く開いた目元に色気が滲み出ていて良かった。ジェーン・グリア演じるファム・ファタールの小賢しい悪女、あまり好みではないが美しかった。悪女に翻弄される男達がいい役割りでしたね。
