みすみ

花の夢 -ある中国残留婦人-のみすみのレビュー・感想・評価

花の夢 -ある中国残留婦人-(2007年製作の映画)
4.4
すぐに帰国できるからと言われながら、実際は満州開拓団の男性に嫁がせるための大陸の花嫁として送られた。
終戦間際ソ連兵に追われ、やむを得ず中国人の妻に。
生きるのに必死で、子育てで精一杯で。忍耐強い彼女の性分も有ったでしょうが、日本に帰国したいという願いは言い出せなかったそう。

いざ帰国出来るとなったら、日本に身元引受人がいないという理由で、費用は全額自費に。日本という国は何もしてくれなかった。お国のためと満州に行かせながら、それは棄民政策だった。
人生の長きを苦難に耐えながらのその仕打ちは、察するに余りある。

ソ連兵に追われた際に、一緒に逃げていたご友人の証言が衝撃的。
「逃げてる途中に出産したんだけど、その子は捨てたわ。」と思い入れも無いような顔で仰った。
人にそのように言えるまでに、それまでの人生でどれ程の逡巡を重ねられたか。忘れられない発言。

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