もふもふ3だいじん

Fame フェームのもふもふ3だいじんのレビュー・感想・評価

Fame フェーム(2009年製作の映画)
3.0
たくさんの有名アーティストを輩出してきた芸術学校の受験の日から話は始まります。
 それぞれ才能のある子達が自分の特技を披露して入学試験を受けるんですけど、その中で男の子が歌うんですけど、これが最高でした。鳥肌がたつぐらいうまくて何度もできるだけ長くこの歌声を聞いていたいと思いました。
 四年間という時間をそれぞれの主人公にフォーカスして話が流れていきます。
その中ではもちろん両親に自分が芸術学校に通うことを伝えられずにいる人もいました。
その時に許してくれないお母さんに懇願するシーンで
『僕には、才能がある。成功しないとは限らない』
「お前が特別だって誰がいった?」
『母さんだよ。。。』
のこの場面は、すごく心揺さぶられました。
 序盤は食堂で即興でみんなで歌ったり、フレッシュマンとしてそれぞれの壁にぶち当たっていってこれからどうなるのか見てる側としてはすごくワクワクしました。
ですが、その後学年があがっても何か目に見えてそれぞれの問題が解決することもなく宙ぶらりんで芸術の世界は厳しいんだ~大変なんだ~ってだけで見てて退屈でした。
  もっとスキンヘッドの鬼教師が生徒をなじりながら手から血が出るまでドラム叩かせるのを期待してたのに、授業シーン二回ぐらいしかないしそれで成長言われても・・・・。
 ラストの卒業公演が一番の見せ場だと思うんですがそれもなんか違うくて、私たちはすごい~大変だった~みたいな自己賛美するだけの陳腐な歌にダンス組み合わせてるだけで退屈でした。
メインはってる4、5人にこんなに成長しましたよっての魅せてほしかったのに後ろのほう行ってるし。
 それぞれに焦点をあてたせいで、全部の話が中途半端で公演なんて伏線はって回収する絶好のチャンスなのにどっか別のベクトルに向いてる中途半端さ「オイ‼監督一緒にグリー見ようぜ‼」で、初め期待してたラストの爽快感なんて無くて全体的にモヤモヤして終わりました。