ルチア

耳をかく女のルチアのレビュー・感想・評価

耳をかく女(2012年製作の映画)
5.0
主人公の女の子は、先の震災に遭遇した際に彼氏の裏切りに遭い、しかも震災のショックからか難聴になり、決まっていた就職もダメになり。。。と散々なことになって。

こうゆう、どうしようもなく悲惨なオープニングというのは、実はとても好きな展開です。
なので、そんな冒頭から惹きこまれました。

で、何をやってもダメな感じの主人公。

そして、もう一人、これまた写真好きなだけのダメな青年。

でも、「ダメ」と言っちゃうと語弊があるかも知れません。とっても不器用というか何とも放っておけないような二人。
そんな彼らが出逢って・・・という、ボーイミーツガールなお話です。

主人公の女の子は、難聴になるワケですが、どうやら色々な意味で「耳」が「弱点」のようで。
そんな弱点を持った彼女が、あろうことか、耳かき店で働くという。

「耳かき店」っていうのは、あちこちにあるようですが、私は行った事がないので、どんな雰囲気なのか分かりませんが、風俗店とも違う、でも、なんとなくアヤシイ感じで。

さて、どうなっていくんでしょう。。。な。


この若い二人がなんとも可愛いというか「いいなぁ」って感じです。
そんな二人がデートする海でのシーンがいいですねぇ。
女の子が、ついに青年に対して「ダメな自分」をぶちまけるあたり。
そして、たどたどしくもそれを受け止める青年。

私も歳なので、どうしても「親目線」になってしまいますが、例えば、この主人公が自分の娘で、この青年を連れて来たら、「許しちゃう」ような気がしますね。
あ、最初に出て来た元彼だったら「許さん」ですがw
まあ、要は、そんな感じです。
ルチア

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