ゆっけ

くりいむレモンのゆっけのレビュー・感想・評価

くりいむレモン(2004年製作の映画)
3.7
肝心な時臆病になるのは男の方が多いと思う。
血の繋がらない兄妹が一線をこえてしまい親にいたしている最中に現場を見られそのまま2人で逃げ出してしまうプチロードムービー。
互いの思いが通じてやれ外にデートとかではなく食料を買い込み猿の如く行為にふけってる物語の流れは生々しい。
逃げ出してから兄は頭を抱え込んで悩む一方妹は自慰をしているシーンが秀逸。
時間の経過と共に物分りの良さそうな妹も泣き崩れて兄になんとかしてよと追い打ちをかけ、トイレに妹が行っている隙に逃げてしまうラストは結構気に入ってる。
女の方が妊娠のリスクもあるし、身体を開くことに対して男より覚悟がいると思う。
世間にも、親にも、また女に対してもリスクや覚悟がなかった男のダメっぷりに苦々しい思いを感じつつも山下監督らしい、面白い映画。
ゆっけ

ゆっけ