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美しき仕事のmayaのレビュー・感想・評価

美しき仕事(1999年製作の映画)
4.3
映画監督や映画評論家がオールタイムベストにあげ、今年度アカデミー賞作品賞の『ムーンライト』にも影響を与えていたというクレール・ドニの『美しき仕事』。ずっと気になっててやっと観られた…!そして期待を裏切る事なく素敵な作品でした。全身で感情をぶつけてくるドニ・ラヴァンに惹きつけられた90分。海と、太陽とそれを照り返すジブチの土地。Legionarrie達(これは普通に兵士と訳すのか…?正確には仏軍外人兵士?)を囲む自然美と、仏軍兵士達の屈強でありながら艶っぽい肉体美、そして素晴らしい色彩が観る者の心を掴む。
規律やルーティンを大事にするガルーの前に現れた若者ソンテン。彼や上官への複雑な気持ちが彼の独白と行き過ぎた行動に滲みに出ていた。ラストのドニ・ラヴァンのダンスシーンは圧巻。CoronaのThe Rythm Of The Nightでしなやか且つ力強く踊るその姿は本当に素晴らしくて。個人的には『パリ、18区、夜。』の方が好きだけどこの作品をオールタイムベストとして挙げる理由も理解できる。また観られる機会がある事を祈るばかり…
残念ながら日本未公開作品のため、英字幕版にて鑑賞。こんな素敵な作品、未公開なんて本当に勿体無い。
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