MikiMickle

ストラッターのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ストラッター(2012年製作の映画)
4.3
バンドのボーカル ブレットは、最愛の彼女ジャスティーンにふられ、バンドメンバーが脱退。さらに、ジャスティーンの新しい彼氏は、ブレットが尊敬しており大ファンのミュージシャン兼DJのデイモンだった!!!

怒りと悲しみにくれるちょっと情けないブレット。
そんな彼を慰めてくれたのは、映画館で働く友人クレオちゃん、母親、母親の恋人のミュージシャンのフランク、働く楽器店の店長。
ちょっと風変わりなまわりの人の優しさに触れ、立ち直っていくブレット。

恋敵だったデイモンとの不思議な友情。

そして、ブレットとデイモンとフランクの、砂漠への旅が始まる………ザ バーズのグラム・パーソンズが亡くなった聖地、ヨシュアツリーを目指して………


まず音楽!!!
ダイナソーJr.のJ・マスシスが楽曲提供という事でカッコいい!!
すごいカッコいいし、切ない!!!! 全編にわたって、様々なタイプの音楽に溢れ、音楽愛をひっしひしと感じる♪
マスシス、カメオ出演してるしっっっ!!!
デイモンはBlurのデーモン・アルバーン風だし、フランクは、グラム・パーソンズの親友だったストーンズのキース・リチャード風だったり、なんか小ネタがあるのも嬉しい♪
あ、グラム・パーソンズは、カントリーロックというジャンルを生み出した人。バーズのミスタータンブリンマンって曲で有名。


映像!!
全編モノクロの映像と昔風のロックファッションで、舞台は現代なのに、なんとも懐かしい感じ。
カリフォルニアの町並みも、砂漠の一本道も、ダイナーも、サンタモニカの海沿いの遊園地も、言いようもなく素敵♪カッコいい♪ツボ!!

映画も撮影するクレオがもっているDVDがアニエス・ヴァルダだったり、無音映画見ていたり、映画に対する愛情も感じたの♪


タランティーノ、モンテ・ヘルマン、イーサン・コーエン、ガス・ヴァン・サントなどの監督が、資金集めなどの製作に協力したらしい。25000ドルの制作費で作られた低予算インディー映画。

監督は、アリソン・アンダース(『フォールームス』の魔女の話)とカート・ヴォス

音楽と映画愛に溢れた、愛情と友情のロックンロール・ロードムービーでした♪♪♪
クールでキュート♪
心が穏やかにポッと♪
MikiMickle

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