ぴろもーど

サファリのぴろもーどのレビュー・感想・評価

サファリ(2013年製作の映画)
1.8
まずはじめに…あらすじを簡潔に書くとこんな感じ。

憧れのサファリへと旅行に来たものの、ライオンがみたいが為に観光地である公園を出て観光客の立入禁止区域へと現地ガイドら運転のもと車を進める。
しかし、そこでまた怪我をした子供に遭遇。病院へ運ばなければとサファリ奥へと車を走らせるが、車が故障。結果、ライオンやらハイエナ、ヒョウなんかがうじゃうじゃいるサファリにて立ち往生。
さらには車の様子をみようと下へ潜り込んだ唯一サファリの道を知るガイドがコブラに噛まれ死亡。

残された観光客ら。サファリを脱出できるのか。



ここから先はネタバレ入ります。


ただただ虚しく人が死んでいく。人間がいかにサファリという弱肉強食の世界において無力なのかと思い知らされます。
こういう設定のものは、今回のようにPOVで撮るのがやはり正解だと思いますね。客観的にみると無理がありすぎる内容も、POVで誰かのレンズの視点からみることにより、訳がわからなくなり、なんとかなる。笑
内容はさておき、集団行動における窮地にたたされた人間の心理というものは、やはり興味深い。ただ、この作品ではそれがなんだか綺麗すぎるんです。人間が美化されすぎている感じ。窮地へと追い詰められた人間はここまで、人の為になんて行動できませんきっと。自分のことで精一杯になるはず。

とかなんとか言っておきながらも、彼女が彼を信じ続けて疲労困憊の中歩いた道が間違っていたというシーン、正直かわいそうでかわいそうで、そのシーンを見て、なんて映画だ、もう助かるなんて希望もない。もう終わりだよ、なんて虚しい気持ちにさせられました。
もう作品鑑賞後の、なんだか救いようのないこの気持ちがモヤモヤ。見てスッキリすることもない。ただただ虚しい。