前作から30年後に作られたシリーズ4作目。映像技術の進歩によって、荒廃した世界の世界のスケールは上がっているが、一方リアリティはかなり薄れている印象であった。荒れた砂漠のはずなのに、前作の「サンダードーム」などにみられた泥臭さがなく、妙な清涼感すら感じた。
しかしここまで派手な車(セダンを二重に重ねてトラックにしたり…)や衣装が登場し、過激なアクションを繰り広げられると、何もかもどうでもよくなってしまう不思議な感覚になった。砂漠という背景が落語の金屏風のように作用し、それらの視覚効果をより高めているのであろう。