MikiMickle

肉のMikiMickleのレビュー・感想・評価

(2013年製作の映画)
3.6
アメリカ北部の片田舎で、敬虔で厳格な父親に育てられるアイリスとローズの姉妹。
母親が亡くなり悲しみに暮れる中、それまで母がしていたある儀式の仕事を任される事になるのだが、その儀式とは…恐るべきものだった。

厳格な変わり者の父親と、物静かな姉妹(小さな弟もいるけど)の話だから、音的に静か。
映像も落ち着いた色合いで、なかなかキレイ。


この映画、カニバリズムもの。
遠い先祖が飢饉の時に人の肉を食べて救われてから、ずっと毎年おこなわれてきた儀式というのが、数日間絶食をして、「子羊の日」に人間を殺 してシチューにして、神に感謝しつつ食べるというもの。

その殺人と料理を初めてする事になった姉妹の心の葛藤と、伝統を狂信的に守る父親との、家族の絆を描いた映画だと思いました。
嫌だと思いつつも、愛する父親のもとから離れられない………
自己嫌悪…汚れてしまった自分………
思春期の反抗…
伝統とモラル…
その葛藤。

そして、その事件を追うのが、娘が行方不明になっている医者。ずっと一人もくもくと調査しており、
洪水により水が押し戻された川沿いで、人の骨らしきものを見つけてから、この一家の犯行にどんどんと近づいていく…
切ない………


とにかく、この姉妹が可愛い!!
19世紀みたいな服装をしていて、それもまた可愛い!!
憂いと悲しみに溢れた表情!!姉妹の絆!!可愛い!

ラスト!!!
びっくり!!!
MikiMickle

MikiMickle