ルネ

はなればなれにのルネのレビュー・感想・評価

はなればなれに(2012年製作の映画)
3.0
早稲田大学大学院客員研究員として名匠・小津安二郎の研究を行なってきた下手大輔監督の長編デビュー作となる大人の青春群像劇。

勤め先のパン屋をクビになってしまったパン職人志望の女性クロ、結婚を考えていた恋人とケンカ別れしたカメラマンの英斗、主演女優の降板で舞台上演が危ぶまれる演出家の豪。偶然にも知り合った3人は東京を飛び出し、海辺の閉鎖された旅館で共同生活を送りはじめる。

ヌーヴェル・ヴァーグっぽい雰囲気の作品で、明らかなオマージュも満載。 ここまでヌーヴェル・ヴァーグしてる日本の映画ははじめて観た。ヒロインのキャラとかそのまんまです。

タイトルからしてゴダールと作品と同じ。ゴダールの『はなればなれに』からも引用されているのだろうが、観た事ないのでわからない。ネットレンタルにもないし、アマゾンで5000円くらいするので・・・。いつか買いたい。

俳優陣が全員素人っぽくて、演技が下手。意図的な演出なのかもしれない。小津監督の研究者らしく、登場人物の動きのシンクロを多用していた。

いかにもインディーな習作といった感じだけど、印象に残るシーンが多い。観た人に感想を聞いてみたいです。
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