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フットノートのhのレビュー・感想・評価

フットノート(2011年製作の映画)
3.5
イスラエルの映画と言うと正直距離を感じてしまうけど、この映画はすんなり頭に入ってきた。冒頭部分はコメディ・タッチで、大学教授のウリエルの父親であるエリエゼルにイスラエル賞授賞の電話(息子と間違えてかけられたものだったのだが…)がかかってくるくらいのところから徐々に静かに物語が緊張感を持って展開していく。
タイトルの『フット・ノート』は「脚注」の意味だそうで、エリエゼルはある教授の脚注に載ったことだけを誇りに生きてきた。彼の細かい日常の動作にはどこかたどたどしく洗練されていないところがあり、そんな何気ない場面にウリエルとの違いを決定づける何かがあるように感じた。そんな姿を見ていると何だかとても辛くなってしまった。
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