ロボトミー

ぼくを探しにのロボトミーのレビュー・感想・評価

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
3.5
両親を事故で失くしてしまい、幼少期に言葉を失ったピアニストの主人公。
怪しい隣人の助力で少しずつ少しずつ記憶を取り戻すお話。

一貫して主人公が話さない分、取り巻きの連中の個性が際立つ映画でした。トータルリコールに続き「記憶」に関する映画を見ましたが、こちらはより人間味がありましたね。幼少期は皆幸せだった記憶が多いと思いますけど、もし当時の記憶を鮮明に思い出しても決して幸せではないことのほうが多いのかもしれないなぁと思った次第です。記憶を少しずつ取り戻す過程で、夢物語から覚めた主人公の目に涙が伝っていたのが印象的でした。

なかなか物語が進展しないなぁと思っていましたが、両親を失くした事故が意外な理由でショッキング。それを受け入れた主人公のエンディングに垣間見える成長がよかったです。
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