yucca

夜の片鱗のyuccaのレビュー・感想・評価

夜の片鱗(1964年製作の映画)
3.8
歓楽街の派手なネオンの色彩がすごく良い。
そこには昨今のレトロブームの偽物では太刀打ちできない、本物の華やかさと下品さと空虚がある。

桑野みゆきの、台詞回しどころか発声から変わっていく転落演技が素晴らしい。
娼婦ファッションもかわいい。

そんな男にハマるなよ!バカ!と思いながら見てたはずが、藤井が英次のことをボロクソ言うシーンのころには「お前みたいな説教くさいつまらない男に何がわかる!」となってしまった。
藤井、いざ結婚したら「お前みたいな売春婦を貰ってやったんだぞ!」とかいうモラハラしそうで嫌だ。(勝手な感想)

平幹二朗、市川雷蔵が晩年に体調不良で降板した役の代役をしてたけど、これ見て初めて雷ちゃんにちょっと似てるなと思った。だいぶゴツいけど。
0件

    いいね!したユーザー

    yucca

    yucca

    50年代後半〜60年代の日本映画が大好き。 新作外国映画をメインに、シネフィルぶって古典名作を見つつ、B級ホラーも見る人。 レビューは覚書。