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ラザロ・エフェクトのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)
2.9
大学の施設で、研究する4人グループ。そこにエヴァという女性カメラマンも加わり、和気藹々と実験を続けていた。
彼らが開発した「ラザロ血清」。
ラザロとは、キリスト教で聖人ラザロの墓の前にキリストが立ち、甦ったラザロからきている。
つまりそれは、死者を生き返らせる研究だったのだ。

犬の死骸を甦らせる事に成功した彼ら。
長年の研究に遂に光が見えたその時、その研究結果を全て製薬会社に奪われてしまう…大学も離れなければなくなった彼らは、深夜の校舎に忍び込み、もう一度、実験を行い、また結果を出そうと…
しかし、その過程で、リーダー的フランクの婚約者であり博士のゾーイが事故死してしまう…
悲しみとパニックと恐怖に陥る彼ら…
しかし、彼女の死を受け入れる事のできないフランクは、ゾーイにラザロ血清を……
犬が凶暴化したのにも関わらず…

甦ったゾーイ。
研究の成果も含めて喜ぶ彼らだったが、
ゾーイには、 ある特殊な能力がそなわっていた……

人の脳というものは、そのわずか数パーセントしか使っていない。
それが全て発揮された時、どうなるのかという観点からのホラーです。脳の活性化により何万年もの進化をとげたゾーイ。彼女の起こした行動と能力とは…


深夜の地下の誰もいない研究所。
電波もとどかない。
それまで、楽しげだった空間が、突如として、恐怖の密室へと変わっていきます。

ホラー要素としては、グロなし、驚かせ系で、たいして怖くはないのですが、

なにより怖かったのが、
心の闇を抱えた人の死後の世界の恐ろしさ……
終わりのない恐怖……


「地獄」という一般的な観念とは全く違う描き方。カルマにも近いけれども…
それを、うまく端的に表現したセリフ。後に見せる映像の断片…
想像すればするほど、ジワリジワリと恐ろしくなります……

そして、人を生き返らせるという倫理的な問題も、もちろん……

ホラーだけれども、そう言った事を考えるようなSFものでした。

あれ、これ、『フラットライナーズ』のネタ、パクってる‼(笑) でも、それに、新たな世界観を加えた感じかな
監督は、『次郎は寿司の夢を見る』という日本の名店寿司屋「すきやばし次郎」のドキュメンタリーを撮ったデヴィッド・ゲルブ。まさかのホラーへの転向?‼ という事もあり、お持ち帰り寿司を食べるシーンありw

結論。 ・ほんとに、死後の世界の観念が恐ろしすぎる……
・訳もわからず怒った女は怖い‼・凶暴化した犬は怖いっ(バイオハザード思い出す)
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