majiri

あなたは利用条件に"同意する"? ~ネットと個人情報~のmajiriのレビュー・感想・評価

4.7
ネット上の今で言うGAFA的なものの、「規約の承認」をめぐる2013年のドキュメンタリー。

しょぼいSF映画を観る時間でこれを観るとよっぽどSF。

これを見てる人は全員に関係あるのでこーゆードキュメンタリーは、星5です!
netflixにあるので観てください。
(というかこれがnetflixにだけあるということはどういうことなのかな?)

ーCIA長官ー
「長年国民を監視してきたが人々が喜んで住所や宗教的背景、政治的見解、知人リスト、そのアドレス、電話番号、写真やその瞬間なにをしているかまで情報提供する事実に驚愕しました。CIAにとっては夢の実現ですよ。」

・オーストリアの学生がアイルランド政府の協力で手に入れた自分のFacebookへ投稿した個人情報の話(欧州では米国と異なり顧客が依頼すれば企業は保存した個人情報を譲渡しなければならない)が面白い。すべての情報は保存され、こちらが書いて削除した情報も「削除」というラベルがついてこちらからは見れないだけで保存はされる。FBや政府はその情報を永久に見られる。

そのあともジョージオーウェル「1984」的な話が満載。

なによりもgoogleやFacebookがばんばん規約の修正をしていくのがいい!

ーカエルは水の中に入れられて少しずつ温めて茹でられると熱に反応出来ず茹で上がって死んでしまうという。私たちもどんどんそうなってしまって、気づいたときにはなんでこんなことになってしまったんだと言うだろう。ー

ーにもかかわらず人々は「だから何?」政府が情報を取得したからと言って何?暴動を阻止できるなら結構じゃないか?それにもう手遅れかも。ー

ラスト、いろんな人がもう手遅れという。デジタル機器にプライバシーはないという。
ドキュメンタリー製作者は意を決してマークザッカーバーグに会いに行く。そして、、、

エンディングにスノーデンが少しだけでて来る。
まだこの頃はスノーデンもいなかったのである。
でももう手遅れだったのだ。
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