MikiMickle

恐怖ノ白魔人のMikiMickleのレビュー・感想・評価

恐怖ノ白魔人(2014年製作の映画)
2.0
監督が傑作フレンチスプラッターの『屋敷女』と『リヴィッド』のジュリアン・モーリー&アレクサンドロ・バスティロだし、18禁だしシッチェスセレクションという事でレンタル‼‼

ん?この題名… なんか覚えあるぞ…『恐怖ノ…』黒電話と黒洋館と黒鉄扉… 調べてみたら、やはりこれも松竹だった…黒から白になった(笑)

かなり酔っぱらって見たので、お目目汚しのレビューになります。あらかじめごめんなさい。

オープニング。ハロウィン。
ある、多分ブルーカラーの家族が写し出される。お菓子を欲しがる子供を邪険に追い返す妊婦の女と軍人の男…
テレビでは、戦争の爆弾の後遺症の話が流れる…
PTSDによるアル中かヤク中らしき父親… そして、その兵器の後遺症は子供にそれが遺伝すると……

という中での、怒濤の10分間が繰り広げられますっ‼すさまじいです‼‼どひゃ~‼ きたきた、屋敷女だぁ~♪(実際に妊婦の母は『屋敷女』のベアトリス・ダル)

さて、話は変わって数年後。
ギリシャ彫刻のような顔のヴィクトルと、ハンサム君のトマと、臆病者の眼鏡君のやんちゃ不良少年3人衆は、夏休み前日の補習をさぼり、納屋を放火したりなどの悪行を働きます。

が、ふらっと行った映画セット跡地で、拉致された女性を見つけてしまい…… 女性を助け出そうとして忍び込むと、そこにはガスマスクをした男とゴムのお面を被った男が‼
逃げ惑う3人…

なんとか警察に保護されて 無事に家についたものの、誰にも信じてもらえません。
そして、恐怖はまだ終わっていませんでした…偶然落としてしまった迷い猫のビラを頼りに、ゴム男が彼らを始末しようと襲いかかるのです……

まず、オープニングが興味深いです。戦争、後遺症のニュースからのすさまじいものを見せつけられ、かつ考えるのです… 

そして、少年3人の小さな逃避行は、スタンドバイミーを感じさせられるものであり、後にわかるそれぞれの少年たちの家庭環境を含め、切なさも感じるものでした。

見終わって一言…
なんだろうか…… 決してつまらなくはない。
が、中弛みするため、正直な所寝てしまい、2日に渡って見たものの、つまらなくはなかった。『屋敷女』の監督だから期待しすぎたのかもしれない。
が、ものすごいモヤモヤ感が残る映画でした……
なんだろ… 各要所ごとに、「なんなのよ…」っていうムズムズするところがある…複雑な3人の家庭環境も、描写があっさりしているためか、あまり感情移入できないし…家族助けにきてよ‼とか、やり返してよ‼とか、くるのが遅い‼とかも…モヤモヤ(笑) 大体のホラー映画で、ここはこうなるだろうという定説を逆にいっている感じ。定説な部分もあればそうでない所もあるので、これはわざと観客にイライラとモヤモヤと不安を見せているのか、はたまた見せ所を勘違いしているのかわからない。

マッパの白塗り巨人。
MikiMickle

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