MikiMickle

RE-KILL[リ・キル]対ゾンビ特殊部隊のMikiMickleのレビュー・感想・評価

3.7
リ・アン(蘇生死者)ウィルスによるアウトブレイクから5年。
世界の人口の80%の45億人以上が死亡(もしくはゾンビ化)してしまった荒れ果てた世界となっていた…

これ、全てテレビの映像映画です。
アウトブレイクというドキュメンタリーテレビチャンネルがずっと流れている。その「Re kill」という、ゾンビ撲滅軍のR師団と、リ・アンとの戦いを追ったドキュメンタリー番組。様々な戦いを続けるR師団。
そして、カメラクルーは、zoneと呼ばれる、アウトブレイク時に高い防護壁で隔離された謎に満ちたマンハッタン島へと、取材を続けて行くのです。
「ユダ計画」というものを追うR師団第8部隊と共に。というのが軸。


ゾンビタイプ。
猛ダッシュで走る。←感染ものなので許す。
頭撃ってもなかなか死なない。脳幹を撃たないと死なない。なのでかなり手強い。
群れる。一気に襲ってくる。手強い。
数がかなり多い。
子供のリ・アンは「くるぶし食い」(笑)ナイスネーミング♪

で、POVなんだけど、そのカメラアングルはなんじゃい‼誰が撮ってるんだいっ‼とか、小番組の人たちの気ままな平和な感じとか、「ZONE」へとやすやすと入れるのは何故じゃ~とか、突っ込み所はあるものの、いかにもアメリカのテレビのようにエンターテイメントで盛り上げて飽きさせない作りになっていて、あまり気にならない。途中までは(笑)

度々はいるCMが面白い♪内容がブラックユーモア。「○○○して人口を増やそう、あなたもしたいでしょ、さぁ、○○○しましょう」とかなり露骨でセクシーな、米国人人口増加を目指す会のや、「タバコは癒し。リ・アンよりまし」という今と真逆のタバコのCMや、特効薬のCM、アウトブレイクを生き延びた人の小番組などなどが流れます。
こんな世の中なのに、テレビは視聴率とコマーシャルに溢れているっていう、どぎついブラックユーモア。
ちょっと「スターシップ・トゥルーパーズ」に似ている。プロパガンダCMではないけれど。

小部隊を追った話なので、個人へのインタビューなどもあり、プチ切なさもプチあり。
この部隊に入ったのも、いろんな理由があって。全て神の思し召し、選ばれたものだけ生き残ると信じる兵士などの曲者もいる。これはある意味この映画のテーマとなるのかもしれません。伍長の目が良い♪

全編テレビというそれなりに斬新な見せ方と、エンターテイメント性、ドンパチ、ゾンビの勢い♪良い♪
メイクも悪くない。というか、速いからよくわかんない。

後半のPOVと小番組の無駄すぎるカット割りの多さやカメラのブレがぶっちゃけ苛つくけど、どうせC級だろうと、まっったくもって期待してなかった分、なかなか面白かった。
MikiMickle

MikiMickle