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牡蠣工場のTAのレビュー・感想・評価

牡蠣工場(2015年製作の映画)
5.0
中国から出稼ぎでやって来た2人の表情はずっと緊張していて、牡蠣を食べた時でさえ気を緩めたのかどうかは分からない。仲間と中国語で話している時、唯一こちらもリラックスできる。日本語もわからず、仕事も危険で、不安だろうなと同情すると切なくなってくる。仕事が進行していく中で、何をしたらいいかわからず周りを見渡している不安そうな表情が印象的。受け入れがたさと警戒心、取り繕う親切心と真心が入り乱れて、変な雰囲気を感じる。暖かくも冷たくもない交流なのか、暖かく冷たい交流なのか。この地に老若男女と猫が揃っていたのが大変良かったと思った。そうでないとひどく殺伐としただろう。
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