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世界を欺く商人たちのtamagoniのレビュー・感想・評価

世界を欺く商人たち(2015年製作の映画)
3.5
タバコ業界から地球温暖化までの話。この映画が人的温暖化肯定派ということはわかった。
一時期2005年頃、受験英語の題材に頻出していたグローバルウォーミング。悪いことの原因は全てグローバルウォーミングのせいになる、って村上春樹のエッセイでも書かれていたと思う。
ただ、石油業界やその他恩恵を受けている人たちはその因果関係を証明できないという理由で、温暖化は人的ではないと主張する。
我々にしたって、いまのライフスタイルから面倒なライフスタイルに変えたくはない。南極の温度が上がろうが、関係ない。夏は例年より暑かろうが、去年もこんなもんだったんだろう、と思って時が経つのを待つ。というのが本音だと思う。
温暖化などについての知識が浅いため、何とも言えないのを前提としても、気づいた時には遅いのだろうなという気がする。
金融問題だって、後から追えば何でこんな愚かなことをしていたんだって誰もが思うけれど、いまを生きているとどうもわからない。
日々の生活に追われ、考える暇すらなくて、どうやって行動までするのだろう。それでも少しの努力でも構わないなら、してみようと思った。
映画や構成としては難解で主張している人の立場とかはわかりにくかったが、マジックとの並列的説明はわかりやすかった。
抽象化にすることによる論理のすり替えなど。