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ウィリーが凱旋するときのlingmudayanのレビュー・感想・評価

ウィリーが凱旋するとき(1950年製作の映画)
3.0
田舎町に住む青年ウィリーは真珠湾攻撃の報を受けて軍に志願し、地元の人々は盛大にこれを祝う。彼はすぐ戦地で功績を挙げるかと思いきや、1944年になっても出兵の指示は出ず、地元近くの基地で新兵の訓練に従事する。地元の人々は彼が怖じ気づいたのだとバカにし、町から出兵した別の青年を称賛する。そしてついにウィリーに出兵の機会が訪れる…。

戦争映画と言えどありきたりな筋ではない、こうしたバリエーションの深さが魅力的。フォード的な祝祭はウィリーの志願、別の青年の帰還、フランスでの偽結婚式、ウィリーが大統領の表彰を受けるため首都に向かう場面で繰り返される。この他にもウィリーが気付けのために酒を飲まされる描写、フランスで目撃したドイツ軍の新型ミサイルに関する説明を強要される描写が繰り返される。

ラストは飛行場での中途半端なパレードではなく、地元での盛大な祝祭で〆て欲しかったなという気もする。
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