なむ

ダイ・ヤングのなむのレビュー・感想・評価

ダイ・ヤング(2014年製作の映画)
3.0
教師をしている友人が、子供が問題を抱えている場合の多くが「過剰な愛及び愛の不足が起きている家庭」だと言っていたことを思い出した。
今回は、過剰な父→息子への愛が問題で、個人として成立しがたいレベルだった。
(息子も優しくてこれは、守りたくなっちゃう25歳って感じだった。)
だが、個人として成立しないと愛にはならない。
息子の誕生日に父は、時計をプレゼントしたり、尽くそうとする。でも結局のところ「俺はお前に尽くすから、お前も尽くしてくれ。あらゆる俺を許してくれ。お前の時間は俺の時間だ。」と言っているような行動ばかりだ。
外を歩くシーンがいくつかあるのに開放感なんてまるでない。
飯もゆっくり楽しめない。
それでも、息子はこれに応えようとしていた、もしくは金銭的な事情で親と離れることを選びにくいというのも如実に感じられる設定だった。
なむ

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