ユウジ

CUTIE HONEY TEARSのユウジのレビュー・感想・評価

CUTIE HONEY TEARS(2016年製作の映画)
1.5
西内まりやのPV。



実写化失敗例として度々名前があがっていて、いつか見たいと思っていた為、今回怖いものみたさで視聴。
評価の低さの割には、悪くなかった。しかし、面白いという訳でもなかった。

原作をマンガアニメ共に見た事がなく、セクシーさを売りとしている作品という情報しか知らないのだが、貧富の差を訴える未来重苦物語ではないのはなんとなく察せた。
邦画リブート実写化にありがちな、
『タイトルだけ借りた別物作品』なのかな…?

ストーリーやグラフィック、設定諸々、全体的に既視感があり、新鮮味は感じられなかった。

良点
・近未来の都市の造詣等は良く出来ている。
・量産型メカのデザインは好きだった。
・CG頑張ってるなぁと感じた。
(そこまで違和感もなく「おぉ」と思える点は多々あった)
・アクションもひとつひとつの動作をしっかりやっていた為、固く見えたが見てられない訳ではなかった。
・新型のアンドロイドの方が感情がないというのは面白いと思った。しかし、戦闘中喜びの笑みを浮かべていたり、作られた理由(旧型が感情を持ったが故に、作られた目的を遂行できなかったから)が理由なので、後付設定と思える。
(順序として感情ありを先につくるか…?)

悪点
・演技が…。感情の使い方が下手。小さい相槌が皆下手。特に主人公。瞳の育て親を助けきれなかった後の「ごめん」が軽すぎて、さすがに笑ってしまった。
・セリフがキザ。狙いすぎてる。言い慣れてないのかそういう時ほど棒読みだったので余計ダサさが目立つ。いる?って会話が多々。
・タブレットのビジョンで新聞見るってなに。そこまでして新聞読みたいか?
・空中元素固定装置の略称や通称が欲しい。長いし堅苦しい言葉だから、自然に入ってこず、説明臭く聞こえてしまった印象。原作でもそう言われてるのは分かるが、ここまで改変しておいてそこだけ忠実である必要性とは…?
・上層の都市感のCG演出が凄かっただけに、下層界のちゃちさが際立っていた。
・主人公が、死なない公言してるだけあり、幸運体質すぎる。(死亡フラグだが主人公補正で帳消し)
人間以上の力を持つジルにおもくそ顔面殴られ吹っ飛んで血を吐いた割に顔に傷がなく腹をおさえてるだけ。
・ジルに勝った理由が『不完全だから』だったのだが、『不完全の強み』の説明が足りてなさすぎて都合が良すぎる様にうつってしまってた。
あれじゃあ、感情論の一点突破でしかない。
(その感情を持ってるから強いという事か!?)
・岩城滉一さんの滑舌が酷く(且つザラつき演出もあいまり)、説明役なのに全然聴き取れなかった。
・後半10分スローモーションと間延び演出の多さには、さすがにたるいと思ったし、急に場面転換したと思ったら、コアが光出す。。。?
まだ生きてる表現なのか…?
無くてもいいと思う。
制作側の、「意味有りげなシーン最後に載せとけば、受け手が勝手に解釈してくれるやろ」精神が透けてみえてしまった。ありがちな演出。


まとめ
キューティーハニーとは程遠い雰囲気や見た目と、全体的に都合が良いストーリー、そこそこな演技。で酷いと言われるのも納得な作品。
お金がしっかりかかっているのか、B級映画にしては出来はよく、見てられない訳ではなかった。

(今思えば当時西内まりやのプッシュすごかっなぁ)
ユウジ

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