突然拉致されて、嫌いなものを与え続けられたら、あなたはどうなりますか?
パケや序盤の展開から、明らかに人体実験か拷問などのスプラッター映画かと思ってたんだけど、あれ、何か....、展開が.....、違うぞ.....??? っていう良くも悪くも期待を裏切ってくれた映画。
ただ、面白いという訳ではなく、目新しいことをやってみたけれど、何かチグハグになってしまってる感があり、これは脚本が正直よろしくないと感じた。
主人公レネーは大の蜘蛛嫌い。拉致されて顔に球体を被せられ、その中で顔中蜘蛛が這い回ったら、恐怖でどうなってしまうのだろう?
ヒステリー、悶絶、気絶、そんなのは普通の人間でこの映画の答えではありません。
そういった恐怖の苦しみのむこう側にたどり着いた時、レネーは破裂し、拉致集団の仲間になる(敢えてこの表現は書きません)。
だらだら書いてなんですけど、この映画スプラッターホラーではなく、SFスリラーです( ̄O ̄;)
何でSF?なんですけど、縮図はエイリアンVS人間になります。
拉致集団はエイリアン。エイリアンは仲間を増やす為、素質のある人材を拉致し、破裂への実験を行う。レニーは破裂したので見事エイリアンの仲間入り、ってなんじゃそりゃ笑
そもそもエイリアンとかいいつつ、何かのカルト集団みたいだし、母体を探さないと次世代が産めない程深刻な人手不足だし、何より強くない、怖くないという惨めな姿で、そりゃないよーと1人つっこんでたw
エイリアンもどこぞの宗教のように、勧誘、拉致、洗脳によって人類を滅ぼすことがテーマとなる、新しいスタイルの映画としては有りだと思います。
ただ、本作が面白いか、面白くないかといったら面白くないです(^^;;
ちなみに何で観たかというと、ペドロ・アルモドバル監督が一押しのホラー映画ということだったんですけど、監督なぜ?と問いたいですねw