このレビューはネタバレを含みます
2025年55本目。
リスベットが最高にカッコよすぎるのでミカエルは主役の座を返上してほしい。ポスターなんでダニエル・クレイグが全面に来てるんだよ。タイトル的にも人間的にもリスベットが主役でしかないでしょ。
いやべつにダニエル・クレイグがなにか悪いわけではないんだけどさ…良くも悪くもあまりに“普通の男”な彼は新鮮だったしさ。でもリスベットがかっこよすぎたからさ〜!!!かっこいいだけじゃなく超健気だったからさ〜!!!くそーーミカエルのやつ最後に全株下げていきやがって!!!
メインテーマが正暴力で、胸糞シーンもあり、じっとりとしたストーリー展開はさすが北欧産だなぁと言う感じ。ただ北欧産だけどハリウッド製なため、体感湿度はさほどでもなくさらっと見れた印象。ツェッペリンのオープニングとかめちゃくちゃかっこよかったもんねー!「ヒィーーー!!好き!!!」ってなったもん。まぁ終わったあとに思い出せばストーリーとの温度が噛み合って無さすぎて笑えるけど笑 「そんな映画じゃないだろ」ってなるけど。
しかし、きっと本家本元の「ミレニアム」はかなりえげつないんだろうなぁ…ノオミ・ラパスがリスベットみたいだし、いつか見てみたいわ。
序盤がなかなかハイスピードで、「この速度で2時間半の映画とか情報量ヤバいんじゃ…」とハラハラしてたけど、思ったより丁寧に描いてくれたから無理なくついて行けて良かった。特にミカエルとリスベット、それぞれのキャラクターを前半でしっかり見せてくれたから、合流したあとのワクワク感はすごかったな。クレジットが流れたときには、映画を見たってより、厚めの小説を読み切ったときの満足感に近いものも感じた。物語を一緒に追ってった、って感じ。でもまぁミカエルはなーー最後に一瞬で好きじゃなくなったもんなーー!一緒に追ってったからこそのガッカリ感だよなーーー!!べつにリスベットと恋人になって欲しかったわけじゃないけどさー!結局エリカかよっていうさーーなんかさーー!!!
ルーニー・マーラは「キャロル」とか「ナイトメア・アリー」を先に見ちゃってたから、「この子がルーニー・マーラ!??」ってびっくりしたなぁ。印象違いすぎてすごい。おなかの稜線がめちゃくちゃ綺麗だった。レイプシーンはマジで欝になったけど、そのあとの仕返しは溜飲が下がった。彼女の転んでもただでは起きない精神、ほんとかっこよすぎる。
ダニエル・クレイグは「カジノ・ロワイヤル」からのこれだったため、「また上級者向けの拷問されてる…」ってちょっと面白くなってしまった。次のダニエル・クレイグもそうだったらどうしよう。