なみ

ミス・レプリゼンテーション: 女性差別とメディアの責任のなみのレビュー・感想・評価

3.9
情報リテラシー低いのでメディアについて改めて考えらて良かった。

日本の倫理観のないメディアに絶望してたけどアメリカの人も絶望してるんだ、と親近感が湧いた。どちらかだけでも良いメディアに越したことはないのにね、あは。

映像に出てきた女性を殴り殺すゲームが映った時は吐き気がした。需要あるの恐ろしすぎる。
あと女性の政治家が歩む道がハードすぎる。うんこみたいなニュースキャスターたちの人権侵害発言たち。ああいうキャラでお金をもらってるんでしょうけど、それを求めてる社会よ…

24時間メディアを見続ける私たちの価値観はどうなっていくのか。とても心配だ。権力が使うメディアに支配される国民…
20年後わたしから40歳を過ぎるとき、女性の地位はどうなっているんやろ。セクシーな服着てても堅い服を着てても、今ほど多く言及されないようになるのか?男性も運動音痴で優しくて穏やかでもバカにされていないかな?

この映画を通して私が21歳になるまでに見てきた、男性を囲むセクシーな女性という構図のメディアによってたくさん傷付いてきたことを思い出した。

特に幼少期のわたしには悪影響だったサザンオールスターズ。舞台にたくさん露出の多い女性をが出てきてボーカルの男性と体を寄せ合う姿を見た7歳の私は言語化できない気持ち悪さ、それを普通に見てる両親への違和感を無理に押し込めた。ルパン3世。ヒロインがあっという間に裸にされて、あぁ、こんなにおっぱいが大きいのが理想なんだと思った。セクシーな女性を映すことが悪ではないし、そのようなものをコメディチックに演出するのもいい、けど、やっぱりメディアが出すほとんどの女性がそういう役割だと女の子は傷を負い自分をモノだと捉えるのに無理はない。だから思春期のわたしはあんなにも24時間自身の身体について泣くほど悩んでた。馬鹿みたい。ちゃんと教えて欲しかった。教育しっかり。

一方で街やテレビで女性を見ては、可愛い、細い、可愛くない、足が短い、服装が変、といちいち感想をもつ自分がいる。ずっと前は自分は男性に興味がないからだと思っていたけど、これは男性だけでなく女性も他の女性を評価してるという最悪の事実…
あと女性が美容にお金かけないといけない、それを教育費にまわすことができない、その不公平さ半端ないね!
男性は車に使ったりしてる、ということなのかな?

難しいですよね
なみ

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