このレビューはネタバレを含みます
結局ナンシー殺害事件の真相は未だに謎のままで、ナンシーの死に関することをシド自身も覚えていないようだし、関係者らの証言でも不可解な点が数多く残されているが、シドの死については自殺ではないと言い切れないのではないか。
それとも(この映画には登場しないが)ジャケットのポケットから発見されたという遺書は自分は近いうちに死ぬとわかっていたシドが予め入れておいたのか。
母親から渡されたヘロインが死のきっかけとなったのは皮肉なものだ。
ヘロイン中毒の母親から渡されたヘロインを手にした事によるいくらばかりかの絶望と、ナンシーへの想いで、シドはもう死んでも良いと思ってキメたんじゃないか。。。と思ったり。
遺書には「お願いだ。死んだらあいつの隣に埋めてくれ。」と書かれていたが、ナンシーの両親から猛反対され一緒の墓には入れなかったらしい。なので仲間がナンシーの墓に遺灰を撒いてくれてシドも嬉しかっただろう。
映画「シド・アンド・ナンシー」を見た時よりも2人への解像度が高まり、より2人のことが好きになった。