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ある殺し屋 KILLER FRANKのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

ある殺し屋 KILLER FRANK(2015年製作の映画)
3.9
本作品、ど真ん中ではなくても、釣りで云うなれば外道とか呼ばれても、時に潮が悪くて何も釣れない日には釣れて嬉しいハプニング的な尺越えの魚ってのも居たりする。

B級と思いきや、レベルの低さでBではなく、確信犯的に或る時代の雰囲気で包んだ匂いプンプンの編集。
実は短編文学的テクニシャンなザ・Bなのだ。

主人公フォーサイスも頑張っていたが、個人的には元施設長役の今は何処かのボイラー焚き付け番のアル中男が上手過ぎだ。
誰かと思えばトム・サイズモア!
彼、有名処ではプライベート・ライアンやブラックホーク・ダウン等よく戦争映画で中間職に位置する役。実戦に強く、厳しさの裏で秘めた優しさを持つ熱い男を一瞬でこなす。

曲者を密かに追っかけて作品チョイスしたりもするが彼を気にするならば是非"ストレンジ・デイズ"というぶっ飛んだ作品を観て欲しい。かなりヤバい役に徹しているが、内容と共に私の中で隠れたBの上〜もしくは裏Aの下、その辺りに輝いている。

話戻って本作品の一番見落としてならないキーワードは
"教室で後ろから引っ叩く"
に他ならない。
こんな一瞬の可笑しさは久しぶりだ。
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