エクストーション 家族の値段のけべんのネタバレレビュー・内容・結末

エクストーションの直訳は『強奪、ゆすり』。

まず想ったことは、
『安全』と『対価』と『早さ』はトレードオフの関係で表されることが多いことからもわかるように、本作の主人公のケースは『対価(より安い金額を提示されたボートを選択した)』と『早さ(子供の初体験を優先するあまり安全を考えなかった) 』ことがそもそもの原因じゃないかなと思います。
そして『安全』のキーとなる奥さんの忠告も断ってしまうことから、優先することを完全に間違ったと云える。

しかし、この話の構成については"かなりよくできている"と感じた。物語自体は大いに起き得ると思う。日本では起きないと思われるものの、海外はこういった裏道でレンタルできたり、助けてくれる人が揺すってくることは往々に在る。

本作から得る教訓。

・命がかかってるのによくわからんモノに対してはお金のかけ方をむちゃくちゃ吟味すること
・モノを借りる際に言われたことを鵜呑みにせず、自分でも試してみること
・緊急時の対処を聞いておくこと

今回のケースでは、安すぎなのは怪しんだか、エンジンは自分でつけられるか、オールは装備されているか、など確認すればよかったのかな。山で遭難した場合は、登る前に決めたルールに従うなどが当たる（基本その場にとどまるか頂上で落ち合う）。

また、非常時は警察と大使館の言う通り、落ち着くこと。これは間違いない。