2017年6月10日公開。 監督はフカツマサカズ。
高校生の娘のため毎日お弁当を作り続けた父親と、毎日お弁当を食べた娘の実話を元にした作品。
詳しい事情は語られないけど、離婚したのか母親がいなくなり、父親と娘が2人で暮らし始める。 そして父親が娘に毎日お弁当を作るのだが、もうその父親の気持ちと行動だけで号泣。 娘への愛が溢れてて、もうこの時点でやられました。
最初は全然上手く作れなくて娘に文句言われたりするのだが、会社の女性に助言を求めたりしつつ、楽しそうにお弁当を作るお父さんの姿が、また泣けます。 娘のリアクションに一喜一憂するところも、微笑ましいです。
いくらでももっとドラマチックにしたり泣かせたり出来たと思うのだが、脚本は結構適当だし、ちょっと不自然なやり取りや展開も多々あります。 でもそれをふまえても、やっぱり素晴らしい物語だと思います。
父親役は、本人も高校生の息子に3年間お弁当を作って、それが話題になって書籍化もしてた、TOKYO No.1 SOUL SETってバンドをやってる渡辺俊美。 その息子ってタレントのちはる(ウッチャンとマモー・ミモーやってた女性)との子供なのだが、離婚してから彼がお弁当作ってたんですよね。 なのでキャスティングされたんだと思う。
TOKYO No.1 SOUL SETって90年代には結構尖っててカッコいいバンドだったんですが、この作品で渡辺俊美はホントに普通のお父さんを演じてました。 なんか朗らかで優しくて、すごいいいお父さんです。 ちゃんと娘に言葉にして、「パパ心配してたんだよ」とか言えるって、なかなか出来ない事だと思うので、そこらへんでまた泣きました。
もう全編ほぼ泣いてたので、観終ったら目が腫れてました(笑) ホントにいい親子です。
お弁当って、愛情そのものですね。