メイザ

PEACE BED アメリカVSジョン・レノンのメイザのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

某オシゴトで今年レイキャビクに完成した「Peace tower」をネタに提案をしていた経緯もあり観て来ました。

「ファシスティックに表現者を抑圧した希代の悪者ニクソン vs 善良なボヘミアンLenonn & 母のように支持するヨーコ」という超一方的、かつスーパー頭悪い構図で描かれているドキュメンタリなので、映画としての出来は正直「公平」ではないような気がします。
期せずして悲劇的に死んだもんがヒーローになっちょる。

が、生前のレノンをオンタイムで見ていない私にとって、ビートルズからスピンアウトした彼がオノヨーコと出会うことでどのような精神的な成長を遂げ、平和活動というひとつの目標に突っ走っていったかを想像できる材料を見つけられたのはひとつの収穫。

うん、でも一人の表現者にここまでの影響を与えちゃうって、やはりオノ・ヨーコはある種の「天才」なんだろうね。

淡々と政府側・活動家側双方の関係者のインタビューと当時のフィルムで構成されたドキュメンタリーなんですが、ワシントンポストの編集長と、「1面に載せるなら”PEACE”というタイトルとともに掲載しろ」と交渉する丁々発止のやり取りを収めた様子がスゴイ。

編集長:「昔のあなたのほうが好きだったわ」

ジョン:「知ってるよ。A Hard day's night だろ。でも今の僕とは違う。」

編集長:「成長したのね。大きくなっていったい何になったって言うの?」

ジョン:「”29歳”になったんだ。」


かー!!
かっこいいじゃねーか。
しかも29歳でこれかよ!
40代と思しきおばちゃん編集長と対等に渡り合りあう知性と図太さがすごい。

というわけでサントラ買ってしまいました。
うん。いいじゃん(笑)
2008年09月02日 00:54
メイザ

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